ベビービョルン ベビーディナーセット(パウダーグリーン/パウダーピンク)
BabyBjörn / ソフトスタイ・プレート・スプーン・フォーク・コップの4〜5点セット / 専用ギフトボックス入り
Amazonで価格を見る(グリーン) 楽天市場で見るセット内容を正確に把握しておく
まず「4点セット」と「5点セット」の違いを整理しておく。現行販売されているベビーディナーセット(B07SW3DL94)は公式では以下の構成だ。
- ソフトスタイ(お食事エプロン):シリコン製ではなくポリエステル地のやわらかいタイプ。キャッチポケット付き。
- ベビープレート:三つ葉型で縁が立ち上がっており、すくいやすい形状。底面に滑り止めリングあり。
- ベビースプーン:グリップが短く、手首をひねりやすいデザイン。左右どちらの手にも対応。
- ベビーフォーク:先端が丸くなっており、自分で刺して食べる練習用。
コップが別売りの場合と同梱の場合があるので、購入ページで内訳を確認してほしい。我が家が購入した際はスタイ・プレート・スプーン・フォークの4点構成だった。
ソフトスタイ:シリコンエプロンと何が違うのか
離乳食エプロンの選択肢として市場に多いのはシリコン製のハードタイプだ。立体的なポケットが食べこぼしを受け止めてくれる設計で、洗いやすさが評価されている。ベビービョルンのソフトスタイはその名の通り「やわらかい素材」で作られている。
使ってみてわかったのは、やわらかいことで首元へのフィットが格段に良いという点だ。シリコン製は固い縁が首に当たると赤ちゃんが嫌がることがある。ソフトスタイは体にそっと沿う感触で、娘は装着を嫌がらなかった。
食べこぼしのキャッチについては、ポケットが前方に向かって広がる設計になっているため、真下に落ちた食材はしっかり受け止めてくれる。ただし勢いよく横に飛んだ食材は床に落ちる。「離乳食初期の飛びはねを全部受け止めてくれる」という期待をすると落胆する。あくまで「真下に落ちるもの」への対策として割り切って使うと評価が安定する。
洗い方は手洗いが基本だ。ポリエステル地なので食べカスが繊維に絡みにくく、水でさっと流すだけで大半の汚れが取れる。ビベッタのお食事エプロンと並行して使ってきたが、外出先ではビベッタ(丸めてコンパクト)、自宅ではソフトスタイという使い分けに落ち着いた。
プレート:ひっくり返し問題の実態
離乳食期の子どもは食器をひっくり返す。これは避けられない。プレートの評価で「ひっくり返しにくいか」は重要なポイントになる。
ベビービョルンのプレートには底面に滑り止めのリングがついている。テーブルに置いた状態では摩擦でかなり安定する。娘が手を置いて体重をかけた程度では動かなかった。ただし、端を持ち上げようとする動きには無力だ。7〜8ヶ月頃に娘がプレートの縁を掴んでひっくり返す「投擲技」を習得してからは、目を離せない状況になった。これはどの食器でも同じで、ベビービョルンの問題ではない。
プレートの形状(三つ葉型で縁が立ち上がっている)はスプーンですくいやすい。壁にスプーンを当てて食材を集める動作がしやすく、自分で食べる練習の初期に役立つ設計だと感じた。食材が外に逃げにくいのは実際の使用シーンで地味に助かる。
プレートは食洗機対応だ。上段に置いても変形しなかった。ただし電子レンジには対応していない。これについては後述する。
スプーンとフォーク:子どもが自分で掴めるかどうか
離乳食初期は親が食べさせる側なので、スプーンの形状よりも「親が使いやすいか」が評価軸になる。ベビービョルンのスプーンは短いグリップで親の指が安定しやすく、食材をすくって口元に運ぶ動作がスムーズだった。
9〜10ヶ月頃から娘が自分でスプーンを掴もうとする動きが出てきた。グリップの太さと長さが子どもの手にちょうどフィットしており、スプーンを逆に持っても柄の部分で食材が入らないような設計になっている(柄が太いので誤飲リスクが低い)。
フォークは先端が丸く処理されており、口の中を傷つけるリスクが低い設計だ。消費者庁の「食品安全に関する情報」でも乳幼児の食事用具の先端形状について注意喚起されているが、ベビービョルンのフォークはその点で設計が丁寧だという印象を持った。先端が丸いため刺して食べる力がある程度必要で、1歳前後から本格的に使いやすくなる。
エジソン箸を使い始めるよりも前の段階として、フォークで「刺して食べる」という動作を覚えさせるのに役立った。指先の発達段階を考えると、フォーク→箸という順番は自然だと感じた。
電子レンジNG問題:これが唯一の不満点
ベビービョルンの食器シリーズは一部を除いて電子レンジに対応していない。プレートもスプーン・フォークも電子レンジ不可だ。離乳食を電子レンジで温め直す場面は多い。取り分けた食事を少量温めるときに、そのまま電子レンジに入れられないのは手間が増える。
我が家の対策はシンプルで、電子レンジ用の別皿(無印良品の白い磁器小皿)を用意して温め直し専用にした。温め終わったらベビービョルンのプレートに移し替えるという2段階になったが、それほど大きなストレスではなかった。
もし「電子レンジ対応が絶対条件」という場合は、別のプレートを検討する必要がある。ただ、電子レンジ対応の食器でも繰り返しの加熱でプラスチックが劣化するリスクがある。ベビービョルンは公式サイトで素材の安全性を詳細に公開しており、BPA・PVC・フタル酸エステルフリーを明記している。電子レンジに入れないかわりに素材の安全性を確保している、という設計の優先順位の違いだと解釈している。
出産祝いとして贈るのはアリか
「出産祝いに離乳食セットはいらない」という意見がある。その根拠として多いのは「すぐ使えない(離乳食開始は生後5〜6ヶ月)」「好みがある」「どうせすぐ飽きる」というものだ。
この意見に半分は同意する。生まれたばかりの赤ちゃんへのプレゼントとして離乳食セットを贈っても、実際に使うのは数ヶ月後になる。保管場所が必要になるのも事実だ。
ただベビービョルンのディナーセットが出産祝いとして定番化しているのには理由がある。まず「いつか必ず使う」という確実性だ。離乳食は始まる時期に個人差はあるが、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると生後5〜6ヶ月を目安に開始するものとされており、どの赤ちゃんも通る道だ。次に、専用ギフトボックスの完成度が高い。受け取る側が「いいもの」と感じやすい見た目になっており、出産祝いとしてのテンションを保てる。
親しい間柄で贈るなら「使い始めるのが数ヶ月後になるけど」と一言添えると相手も置き場所を作りやすい。初孫や第一子の家庭への贈り物として特に喜ばれやすいと感じた。
半年使って残ったもの・使わなくなったもの
正直に書く。6ヶ月使い続けて、今でも毎日使っているのはプレートとスプーン・フォークだ。
ソフトスタイは離乳食初期から中期にかけてよく使ったが、娘が自分でスタイを外してしまうようになってから出番が減った。1歳前後になると首元のスナップが気になるのか、食事中に引っ張ってしまう。その後は袖付きのスモック型エプロンに切り替えた。ソフトスタイが使いやすいのは生後6〜10ヶ月ごろの時期が中心になると思う。
プレートは底面の安定感と縁の立ち上がりが現役の理由だ。自分で食べる練習を始めた娘にとって、縁に食材を集めてすくう動作がやりやすく、スプーンでこぼす量が少なかった。スプーン・フォークも同様に継続使用中で、なめらかな口当たりのシリコン製ではなくポリプロピレン製のため劣化が少ない。
パパラボの結論
ベビービョルン ベビーディナーセットは「高い買い物をした後悔」が出ない数少ない離乳食グッズのひとつだった。電子レンジ非対応という制限はあるが、それを差し引いても素材の安全性への姿勢、食洗機対応の利便性、子どもの手の大きさに合ったスプーン・フォークの設計が合算されると「いい買い物だった」という結論になる。
出産祝いとして贈る場合は「すぐ使えない場合があります」と伝えておけばトラブルがない。自分で買う場合は離乳食開始の1〜2週間前に準備しておくと焦らずに使い始められる。
コップ飲みの練習が始まる生後8〜9ヶ月頃には、このセットのスプーン・フォークと合わせて使うと食事まわりのアイテムが統一感を持てる。どれかひとつだけ使うよりも、セットで揃えることでテーブルが整って見える効果もある。離乳食期を通じて手元に置いておく価値があるアイテムだと感じている。
