ピープル お米のおもちゃ こだわり4点セット KM-031(0ヶ月〜)
ピープル(People)/ 純国産お米のおもちゃシリーズ / がらがら・歯がため・ボール・たおる
Amazonで価格を見る 楽天市場で見る「なめても安心」は本当か、まず材料の話から
娘が生後1ヶ月になったとき、義母から「お米のおもちゃがいいって聞いた」と言われてピープルのシリーズを調べた。謳い文句は「純国産」「なめても安心」。ただ、これを鵜呑みにするのは親として怖い。何が「純国産」なのか、なぜ「なめても安心」と言えるのか、自分なりに確かめることにした。
ピープルの公式サイトによると、お米のおもちゃシリーズは原料の51%が日本産のお米(米菓メーカー等の製造過程で出る砕米・米粉)で、製造も全て国内の工場で行っている。つまり「純国産」とは原料の調達から製造まで日本国内で完結していることを指す。
「なめても安心」という表現については注意が必要で、これは「食べられる」という意味ではない。材料の品質基準が食品由来であること、塗料を使っていないことから、万が一なめたり多少かじったりしても毒性の高い成分が入っていないという意味だ。赤ちゃんのおもちゃとしての安全基準は、日本玩具協会が定めるSTマーク基準に基づいており、お米のおもちゃもこの審査を通過している。
こだわり4点セットの中身:実際に何が入っているか
4点セット(KM-031)の内容はこうだ。
- お米のがらがら:握りやすい棒状。内部に米が入っていて、振るとシャカシャカ音がする。
- お米の歯がため:リング型。歯が生え始める生後4〜6ヶ月頃にかじらせると喜んだ。
- お米のボール:直径8cmほどのやわらかいボール。転がして追いかけさせるのに向いている。
- お米のたおる:薄いガーゼのような布製。手触りが柔らかく、顔に乗せても窒息の心配がない素材感。
4点がそれぞれ異なる形状・素材感になっているのがポイントだ。赤ちゃんは触覚と口腔刺激で外の世界を認識しはじめる。「握る」「振る」「かじる」「にぎにぎする」と異なる感触に触れられる設計は、単品で揃えるより効率的だった。
娘のよだれが増えた理由:口腔刺激の話
生後1ヶ月から与えて最初に気づいたのは、よだれの量だ。同じタイミングで手元にあったプラスチック製のリングラトルと比べて、明らかにお米のおもちゃをなめているときのほうがよだれが多い。
調べると、これは材料の質感が関係していると考えられる。お米素材特有のわずかに粒子感のある表面と、温かみのある感触が舌への刺激量を増やすらしい。ピープルの社内調査でも「よだれが増えた」という保護者の声が多数報告されているとのことだった。
よだれ増加を単に「汚れる」と捉えることもできるが、唾液は離乳食への準備として重要で、離乳食を始める前後の口腔発達に関わっている。なめさせること自体が発達の一部という視点で見ると、よだれが増えたことを肯定的に受け取れた。
0ヶ月から使えるの?月齢別の実際の使い方
公式の対象年齢は0ヶ月からだが、正直なところ生後1〜2ヶ月は「握らせる」だけで精一杯だ。がらがらを手に乗せてあげると、反射的に握ることはある。ただ能動的に遊んでいるというより、手にあるものを握っている段階。
本格的に反応が出てきたのは生後3ヶ月を過ぎてからで、視線を追ってがらがらを振ったり、ボールを転がして追視したりする動きが出てきた。歯がためは生後5ヶ月ごろから激しくかじりはじめた。歯が生えてくる前のむず痒さへの対応として、これが一番使用頻度が高くなった時期だ。
たおるは生後1ヶ月から使いやすい。顔の上に置いても窒息リスクが低い薄さなので、いないいないばあの布として使った。娘は3ヶ月頃から自分で引っ張って外せるようになり、喜びを覚えたのか繰り返しせがむようになった。
お米のおもちゃのデメリット:正直に書く
良いことばかり書いてもフェアではないので、気になった点も記録しておく。
- 価格がやや高い:こだわり4点セットは4,000〜5,000円前後。100均やドラッグストアの赤ちゃんおもちゃと比べると割高感はある。ただし4点まとめて揃うと考えればコスパは悪くない。
- お米のにおいがする(最初だけ):開封直後は独特のお米の香りがある。気になる人は気になる。数日で薄れるので長期的な問題ではなかった。
- ボールが転がって行方不明になりやすい:これは設計の問題というより、球体おもちゃ全般の宿命だ。ソファの下や棚の奥に転がっていくので、遊ばせる環境を整える必要がある。
- 洗い方に注意:水洗いは可能だが、長時間水に浸けたり煮沸したりすると素材が劣化する可能性がある。基本は軽く水拭きか、付属説明書の指示に従うこと。
出産祝いとして使えるか?贈る側の視点
我が家では義母から贈ってもらった形だったが、出産祝いとして選ぶ立場にもなることがある。その視点でも評価しておく。
お米のおもちゃシリーズの良い点は「かぶりにくい」ことだ。Amazonのベビーおもちゃランキング上位に入っているわりに、まだ知名度がそこまで高くないため、複数人から贈られるケースが少ない。ベビービョルンやピジョンの定番グッズは複数かぶることがあるが、お米のおもちゃはかぶりにくいという声が多い。
また「純国産」という点が贈り物として説明しやすい。「何が違うの?」と聞かれたとき、「原料も製造も日本です」という説明ができるのは贈る側にとって心理的な安心感がある。
価格帯も5,000円前後と出産祝いの相場(3,000〜10,000円)に収まっており、ギフト包装にも対応しているため実用性は高い。
普通のプラスチックおもちゃとの使い分け
お米のおもちゃが「プラスチックより絶対いい」と断言するのは違うと思っている。どちらにも役割がある。
プラスチックのおもちゃは耐久性が高く、音が出たり光ったりする機能を持たせやすい。生後6ヶ月を過ぎて視聴覚が発達してくると、音と光で刺激するおもちゃへの反応も出てくる。0歳の知育おもちゃ選びの記事でも書いたように、視覚・聴覚・触覚それぞれに対応したおもちゃを揃えることが0歳の遊びの基本だ。
お米のおもちゃは特に「触覚・口腔感覚」の刺激に特化している印象で、0〜5ヶ月前後のなめる時期に最もよく機能した。そこを過ぎると他のおもちゃに興味が移っていくが、それで十分だ。役割が終わっておもちゃとして卒業するのは、1歳以降の知育玩具での遊びにバトンを渡すまでの橋渡しだった。
パパラボの結論
ピープル お米のおもちゃ こだわり4点セットは、0〜6ヶ月の「なめる・にぎる・触る」時期に照準を合わせた製品として完成度が高い。純国産という材料の背景は、「なぜなめても大丈夫か」という根拠が説明できる点で、他の曖昧なベビーおもちゃとは一線を画している。
よだれが増えるのは副作用ではなく、口腔刺激として機能している証拠だと感じた。大量のよだれは離乳食準備としても意味があり、単純に「よく反応するおもちゃ」として評価できる。
デメリットはあるが、初めての赤ちゃんへの最初の1セットとして選ぶなら、あるいは出産祝いとして迷っているなら、選んで後悔しない製品だと思う。
