アンパンマン おしゃべりいっぱい!ことばずかんSuperDX
セガフェイブ / タッチペン付き知育絵本 / 220ページ・800語以上 / にほんご+えいご / 二語文対応 / 対象年齢1歳6ヶ月〜
Amazonで価格を見る 楽天市場で見るそもそも「ことばずかんSuperDX」とは何か
アンパンマン ことばずかんシリーズはセガフェイブ(旧セガトイズ)が製造・販売する、タッチペン付きの知育絵本だ。絵本の絵や文字にタッチペンを当てると、アンパンマンたちのキャラクターの声で言葉を教えてくれる仕組みになっている。シリーズ累計で100万台以上を売り上げているロングセラー商品だ。
「SuperDX」は2016年に登場したバージョンで、それ以前の「DX」から大幅にボリュームアップしている。主な違いは以下のとおりだ。
- 収録語数:DXの約500語から、SuperDXでは800語以上に増量
- ページ数:220ページと大幅に増えており、乗り物・食べ物・動物・のりもの・じょうしき・うたなど幅広いジャンルをカバー
- 二語文対応:「おおきい いぬ」「あかい りんご」など、2つの言葉を組み合わせた二語文フレーズの練習ができる機能が追加された
- えいご音声:日本語に加えて英語でも読み上げるため、英語の耳ならしにも使える
「DX」と「SuperDX」のどちらを選ぶかについては後述するが、今から買うなら語数・ページ数・機能の全てで上回るSuperDXを選ぶ理由の方が明確だ。
2歳の誕生日に選んだ理由
息子が2歳になるとき、誕生日プレゼントの候補として最終的に残ったのがこのことばずかんSuperDXだった。決め手は3つある。
一つ目は、息子が当時アンパンマンに完全にハマっていたこと。アンパンマンのよくばりビジーカーを1歳から使っていた流れで、アンパンマンのキャラクターなら確実に食いつくと読んでいた。
二つ目は、当時息子の言葉が少し遅めだと感じていたこと。2歳前後でようやく単語が出始めたくらいで、周囲の同年代と比べるとやや少ない印象があった。保健師の健診では「個人差の範囲」という判断だったが、親としては気になっていた。
三つ目は、こどもちゃれんじぷちのような月額サービスではなく、一度買えば終わりの買い切り型であること。月々の出費が増えるのは避けたかった。
開封から最初の1週間:反応は想像以上だった
箱を開けた瞬間から、息子の反応は想像を超えていた。ペンを手に取ってページをタッチし、アンパンマンの声が出た瞬間に固まった。その後は声が出るたびにペンを次のページに持っていき、次の音を確かめる、という動作を30分以上続けた。
正直、最初の1週間でここまでハマるとは思っていなかった。理由を分解すると「アンパンマンが喋る」という体験そのものが強烈なのだと思う。本に触れると本人が喋る。この「自分の行動に即座にフィードバックが返ってくる」という設計が、1〜2歳の子どもには刺さる。
ちなみにペンを持つ正しい持ち方はまだできていなかった。グーで握ってページに押し当てる形だったが、センサーは反応した。持ち方が雑でも使えるのはこの年齢の子どもには重要なポイントだ。
1ヶ月後:日課になった
1ヶ月が経ったころには、起床後と昼食後に自分でことばずかんを棚から引っ張り出すのが日課になっていた。毎日触っているという事実は、知育おもちゃとして非常に重要だと感じている。
くもんのソフトパズルもこの時期に併用していたが、パズルは集中して遊べるのが15〜20分が限界だった。ことばずかんは「タッチして音を聞く」という単純な繰り返し動作なので、疲れにくいらしく40〜50分続くこともある。
どのページをよく開くかを観察していると、乗り物のページ(電車・バス・消防車)と動物のページの往復が多かった。食べ物ページは序盤あまり触らなかったが、2ヶ月目ごろから「りんご」「ばなな」と言いながらタッチするようになってきた。
「言葉が増えた」と言えるか、正直な答え
これが一番気になる人が多いと思うので、先に結論を書く。
ことばずかんSuperDXだけのおかげとは断言できないが、使い始めた3ヶ月間で息子の語彙は明らかに増えた。
ただし、これは「ことばずかんを使えば言葉が増える」という単純な話ではない。国立成育医療研究センターの子どもの発達に関する情報によると、2歳前後は「語彙爆発」と呼ばれる急激な言語発達が多くの子どもに見られる時期だ。つまり、ことばずかんを使っていなくても、この時期に言葉が増える子どもは増える。
それを前提にした上で、ことばずかんが貢献したと感じるのは「同じ言葉を繰り返し聞く環境を作れた」という点だ。「でんしゃ」というページを何十回もタッチして何十回も「でんしゃ!」と聞いていれば、その言葉は定着しやすい。親が毎回「これは電車だよ」と言い続けるより、アンパンマンの声の方が子どもは喜んで聞く、という現実がある。
「ことばずかんで言葉が増えた」という親の口コミの多くは、この「繰り返し聞く環境の提供」と「2歳前後の自然な語彙爆発」が重なっている結果だと思っている。期待値としてはそのくらいに置いておく方が健全だ。
3ヶ月後の現在:まだ使っている
3ヶ月が経った今も、棚にあれば自分で取り出して遊んでいる。さすがに「棚から引っ張り出す」頻度は減ったが、週3〜4回は触っている印象だ。
最近変化したのは、英語音声ページへの反応だ。日本語では聞き慣れた「りんご」が英語だと「apple!」と読み上げられる。同じ絵なのに違う音が出ることに気づき始めたようで、日本語→英語の順でタッチを繰り返すことが増えてきた。これは予想していなかった変化で、英語の耳ならしという観点では思わぬ副産物だった。
また二語文モードを使うようになったのも最近だ。「おおきい ほし」「きいろい ばなな」と読み上げる機能は、丸1ヶ月以上まったく使っていなかったが、ある日突然興味を持ち始めた。発達のタイミングが来ると子ども自身がそのページを探し始めるのが面白い。
DX・SuperDX・Premiumの違いをまとめる
「どのバージョンを買えばいいか」という疑問が多いので整理する。
- DX(旧バージョン):約500語収録。現在も流通はしているが、SuperDXと比べると語数・ページ数で大きく見劣りする。今から買うメリットは少ない。
- SuperDX:800語以上・220ページ。二語文対応・英語対応。現在のスタンダードモデル。これを買っておけば間違いない。
- Premium(タッチでおしゃべり!ことばずかんPremium):SuperDXのさらに後継版。1,000語以上収録・タッチペンの精度向上・音量調整機能追加など。価格はSuperDXより高め。子どもが何人もいる家庭や長く使いたい場合はPremiumも選択肢。
息子に買ったのはSuperDXで、3ヶ月経った今でも内容に不満はない。Premiumとの差分が必要かどうかは、SuperDXを使い切ってから考えれば十分だと思う。
何歳から使い始めるのが正解か
対象年齢は1歳6ヶ月からだが、実感としては2歳前後がもっともハマりやすいタイミングだと思う。
1歳半前後だと、タッチペンを狙った場所に当てる動作がまだ難しい。力任せにページを叩くため、センサーが反応しないことがある。その「音が出ない」という体験にイライラして諦めてしまう可能性がある。
2歳になると手先の制御がある程度ついてくるため、ペンでページを狙ってタッチする動作がスムーズになる。このタイミングで渡すと、「タッチ→音が出る」のフィードバックループが成立しやすく、遊びが深まる。
逆に3歳を過ぎると、ページの内容が簡単すぎて飽きが来るケースが増える。使い始めは1歳半〜2歳が現実的な適齢期だ。
気になったデメリット
- 電池の消耗が速い:単3電池4本使用で、毎日使うと1〜1.5ヶ月で交換が必要になる。充電式電池を用意しておくと経済的だ。
- タッチペンのペン先摩耗:ゴム製のペン先は3ヶ月で少し変形してきた。反応が悪くなったと感じたらペン先を交換する。交換用ペン先が市販されている。
- ページを破ろうとする:1歳半前後の子どもは絵本ページの端をめくって破ろうとする場合がある。ことばずかんのページは通常の絵本より厚めに作られているが、ゼロではない。机の端を触る前に声かけで制止できれば問題ない。
- 音量調節ができない:SuperDXには音量調整機能がない(Premiumには搭載)。夜間や電車内での使用は音が出ることを前提に持ち出す必要がある。
他の知育グッズとの使い分け
ことばずかんSuperDXは「言葉を繰り返し聞かせる」ことに特化した道具だ。似たような知育要素を持つ他のおもちゃと役割が重複しないため、並行使用しやすい。
マグフォーマーのような構成・空間認識系のおもちゃや、プラレールのような動的な遊びとは性格がまったく異なる。ことばずかんは「静かに座って言葉を聞く」という遊びなので、夕食後や昼寝前の落ち着いた時間に向いている。体を動かす遊びと時間帯を分けると、生活リズムの中に自然に組み込みやすい。
パパラボの結論
アンパンマン ことばずかんSuperDXは、買って後悔することはほぼない知育絵本だと思う。アンパンマンへの食いつきが良い1〜2歳の子どもなら、自発的に使い続ける可能性が高い。
ただし「これを使えば言葉が増える」という過度な期待は危険だ。語彙発達は日常の会話・読み聞かせ・遊びの積み重ねで形成される。ことばずかんはその中の一つのツールであり、「繰り返し言葉を聞く機会を楽しく作れる道具」として位置づけるのが正確だ。
誕生日プレゼントや入園前の準備として考えているなら、2歳のタイミングで渡すのがもっとも刺さる。3歳以降に渡すとシンプルすぎて飽きが早い。買う時期を誤らなければ、コストパフォーマンスの高い知育グッズの一つだ。
