天使のスキンベープ 虫除けスプレー イカリジン ミストタイプ ベビーソープの香り(フマキラー)
有効成分:イカリジン15% / ディートフリー・アルコールフリー / 乳幼児から使用可
Amazonで価格を見る 楽天市場で見る「虫よけは赤ちゃんに危ない」ではなく「ディートは0歳NG」だった
ドラッグストアで見た注意書きは「6ヶ月未満は使用しないでください」というものだった。その成分がディート(DEET)と呼ばれる殺虫剤の一種だということを、そのとき初めて知った。
ディートは長年使われてきた虫よけの代表的な有効成分で、効果は確かだ。ただ、年齢に応じた使用回数の制限がある。日本では6ヶ月未満は使用不可、6ヶ月〜2歳未満は1日1回まで、2〜12歳未満は1日3回までという使用上の注意が設けられている。2歳の息子のときは何も考えず市販の虫よけを使っていたが、娘の0歳の夏は話が違った。
調べるうちに「イカリジン」という別の有効成分の存在を知った。イカリジン(Icaridin)は比較的新しい虫よけ成分で、世界保健機関(WHO)が推奨するもので、ディートと異なり年齢制限や1日の使用回数制限がない。蚊・ブヨ・アブ・マダニへの忌避効果があり、15%濃度で6〜8時間程度の持続効果があるとされている。
「年齢制限なし」という記載に飛びついたが、念のために調べた。イカリジンが使用量に余裕がある理由は、皮膚吸収率が低く体内への影響が少ないとされているためで、日本小児科学会もイカリジン配合製品を子ども向けに推奨している。ただし「年齢制限なし」は「いくら使ってもよい」という意味ではなく、適量を正しく使うことが前提だ。
天使のスキンベープを選んだ理由
イカリジン配合の製品はいくつかあったが、最終的に天使のスキンベープ(フマキラー)を選んだ。理由は3つある。
1つ目はブランドの専用ラインナップとして「乳幼児向け」が明確に位置づけられていること。「天使の」という名称は乳幼児専用製品であることを示しており、一般向けスキンベープシリーズとは別に開発されている。成分に関する情報量も多く、フマキラー公式サイトで使用方法や注意事項を確認できた。
2つ目は香料の設計だ。ベビーソープの香りということで、強い化学臭がなく、娘を抱っこしているときに自分も香りが気にならないレベルだった。アルコールフリーでもある。一般向け虫よけはアルコール成分でスーッとした清涼感があるものが多いが、赤ちゃんの肌には刺激が心配だったので、これは重要な選択基準だった。
3つ目はミストタイプであること。赤ちゃんに使う場合は「直接スプレーしない」「手に取って塗る」という使い方になるが、ミストタイプは手のひらに広がりやすく塗りやすかった。ジェルタイプも検討したが、外出先での持ち運びと量の調整のしやすさでミストを選んだ。
実際の使い方:0歳娘への塗り方
パッケージと公式サイトの説明を読んで、使い方は以下のようにした。
顔には使わない。 これは製品の注意事項にある。虫よけは目や口に入ると良くない。顔への虫刺されが心配な場合は、帽子や蚊帳付きのベビーカーカバーなど物理的な方法で対応した。
手のひらに出して塗る。 娘に直接スプレーするのは抵抗があったので、手のひらにワンプッシュ出して両手のひらでなじませ、そのまま娘の腕・脚・足首・首まわりに塗るようにした。量は薄く広げる程度で、1回のお出かけにワンプッシュで足りた。
衣服の上にも使える。 長袖・長ズボンで肌の露出を減らしつつ、衣服の上からもスプレーすると効果的と聞いたので試した。衣服への使用は製品に記載があり、綿素材には特に問題がなかった。ただし素材によっては変色の可能性があるので、目立たない部分で確認してから使うほうがよい。
お出かけ直前に塗る。 使用前に体を拭いたり着替えたりした後、外出の10〜15分前に塗るようにした。帰宅後は石けんで洗い落とすことを意識した。
外出シーンとしては主に、抱っこ紐での公園散歩と、コールマンのポップアップシェードでのお外時間のときに使った。
夏3ヶ月使ってわかったこと
娘が生後3ヶ月を過ぎた6月から、9月の終わりまでの3ヶ月間、外出のたびに使い続けた記録だ。
虫刺されの頻度は明らかに減った。 使い始める前と後を正確に比較する手段はないので断言はできないが、同じ時期・同じ公園に行っていた2歳の息子は何度も蚊に刺されたのに対し、娘の虫刺されは夏の間に数回しか確認できなかった。完全に防げるというものではないが、効果があると感じている。
香りは出かけて15分もすれば気にならなくなる。 付けた直後はほんのりベビーソープの匂いがするが、すぐに目立たなくなる。肌へのべたつきも少なく、抱っこ紐使用中に不快感があった場面はなかった。
日焼け止めとの組み合わせに順番がある。 日焼け止めを先に塗り、虫よけは後というのが基本で、これは日焼け止め選びの記事でも触れた順番のルールと同じだ。先に日焼け止めを肌になじませてから虫よけを重ねることで、両方の効果が維持されやすい。
200mlで夏1シーズン持つ。 1回の外出で1〜2プッシュ、週に2〜3回の使用ペースで、200mlが夏1シーズンほぼもった。コスパとして悪くない。
気になった点・正直なデメリット
価格はドラッグストアの一般向け虫よけより高い。 天使のスキンベープはイカリジン配合の乳幼児向け専用品で、ディート配合の一般品より価格が高い。ただしイカリジン配合でAmazonで手軽に買えるものとしてはコスパの範囲内だと思う。
一般向けスキンベープより持続時間の情報が少ない。 成人向けのイカリジンプレミアム(15%)は最大8時間と明記されているが、天使のスキンベープの正確な持続時間については、外出の長さや汗のかき方によって変わるとしか記載がない。半日以上の外出の場合は途中で塗り直すようにしていた。
顔への使い方が別途必要になる。 「顔に使えない」という点は制約だ。お散歩中にも顔まわりに蚊が飛ぶことがあり、そこだけはどうしようもなかった。帽子、ベビーカーの蚊帳カバーなどを併用することで対策したが、虫よけスプレー1本で全部解決するわけではない。
どんな場面で使って、どんな場面で使わなかったか
以下は我が家での判断基準をそのまま書いたものだ。参考程度に。
使った場面:草地・水辺のある公園、夕方の散歩、キャンプ施設など虫の多い環境。外出が30分以上になる場合は基本的につけていた。
使わなかった場面:スーパーやショッピングモールへの買い物など屋内メインの外出、車移動のみで外に出る時間が短い場合。不必要に毎回使うより、状況に応じた判断にしたほうが赤ちゃんへの成分総量を抑えられると考えた。
室内では使わなかった。 窓を開けているときに蚊が入ることはあるが、室内での使用は考えすぎた。室内の蚊対策は置き型の電気蚊取りや、窓の網戸チェックで対応した。
0歳娘と同じように2歳の息子には一般向けのサラテクト(イカリジン配合)を使い分けていた。2歳は年齢制限に引っかからないため選択肢が広い。天使のスキンベープは乳幼児専用として位置づけ、姉弟で使い分けるのが我が家のやり方だ。0歳のおもちゃ選び同様、0歳向けの専用品は「なぜそれが0歳向けと言えるのか」の根拠を確認してから選ぶようにしている。
パパラボの結論
虫よけは「危ない」ではなく、成分を選べば0歳から使えるものだと知ったことが、この夏の一番の学びだった。ディートとイカリジンの違いを理解した上で、乳幼児にはイカリジン配合品を選ぶという判断は、今では「当たり前」だが最初はそれすら知らなかった。
天使のスキンベープは乳幼児向けの設計が明確で、香りと肌ざわりの面でも赤ちゃんへの使用をストレスなく続けられた製品だった。「使えるかどうかわからない」という不安を抱えたまま一夏過ごすより、選んで使ったほうが結果として良かったと感じている。
ただし、虫よけはあくまで忌避剤であって、虫刺されをゼロにする保証はない。帽子・衣服・物理的な対策と合わせて使うことで、はじめて効果が出るものだと思っている。
